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行政書士試験に2年目に受かるには?学習のポイントを解説

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悩む人
行政書士試験の勉強は結構してみたものの本試験では不合格だった。2回目では受かりたいので2年目以降の勉強をどうするべきかしっかり考えたい。

本記事では上記のような疑問を解消していきます。

本記事でわかること

・行政書士試験を2回以上受けるのは普通?
・2年目の学習に入る前に考えたいこと
・2年目の受験で意識したいこと

しっかり勉強したものの、あと一歩のところで行政書士試験に受からなかったという方は少なくないかと思います。

行政書士試験は難関資格なので1回で受からなかったからといって自分を責める必要はありません。

それよりも受からなかった原因を冷静に分析して、2回目以降の受験に向けて勉強法や学習計画を見直すことが大事です。

そこで本記事では、2年目以降における行政書士合格に向けての勉強法などについて詳しく解説していきます。

行政書士試験を2回以上受けるのは普通?

1回での合格が普通というわけではない

行政書士試験は1回で受かるというケースが多いというわけではなく、平均の受験回数も2回~3回と言われてます。

試験範囲も広いので、1回目の受験でしっかり対策するということも難しいです。ましてや働きながらとかだと大変でしょう。

ですので、1回で受からなかったからといって「自分は行政書士試験に受かる能力はないんだ」と思わないことです。

行政書士試験は合格率の低い難関資格

行政書士試験は合格率が毎年10%程度で推移しています。

巷だと行政書士試験は簡単と言われることがありますが、合格率を見る限り難関資格の部類に入ります。

毎年未出の論点が出題されますし、記述問題も昔に比べて難しくなっている印象です。

一般知識問題も傾向が頻繁に変わって運要素が高く、足切りがシビアなのも試験対策を難しくしています。

合格ラインが6割で固定されてますが、その6割を確実に取るのは容易ではないです。

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【行政書士試験】2年目の学習に入る前に考えたいこと


本章では、行政書士 2年目における学習のポイントについて説明していきます。

勉強時間は足りていたか?

行政書士試験に合格するには600時間から700時間は必要とされてます。

法律初学者で独学だと800時間から1000時間くらいはあったほうがいいと思います。

1年目の受験で上記くらいの勉強時間を割けていなかったならば、単純に勉強時間が足りていなかった可能性があります。

ネットだと数ヵ月とか300~400時間で合格できたという声もあり、それ自体は不可能ではないですが、一般的には難しいと考えた方がよいです。

逆に十分な勉強時間で学習を進めることができたが合格できなかったという場合は、勉強法や教材に何らかの問題があったと言えます。

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過去問演習は十分だったか?

基本問題を落とし、得点が安定しない場合は、過去問演習が足りてない可能性があります。

行政書士試験は過去問演習をしっかりやれば合格ライン付近には達する試験です。

過去問は2回~3回程度回すくらいでは身に付きませんので、少なくとも5回以上は回すことをおすすめします(私は10回以上回しました)。

また、市販の過去問集を使っている人は多いかと思いますが、問題集によって何年分収録しているかは異なります。

過去問を完璧にするならなるべく遡って演習するべきと考えているので、昭和からの問題を掲載している合格革命シリーズの「肢別過去問集」の利用をおすすめします。

自分の経験では、肢別過去問集を完璧にしたおかげで1回で合格することができました。

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丸暗記の勉強となっていなかったか?

しっかり勉強したのに受からなかった場合、重要論点への理解が足りておらず、ケアレスミスで失点してしまった可能性があります。

行政書士試験は問題文が長文化しており、理解が不十分だと間違う可能性が高くなってます。

合格まであと一歩届かなかった、毎回基本問題を落としてしまう、という人は理解重視の勉強をしてみてください。

具体的には、条文の制度趣旨をよく読む、問題を解く時に理由も合わせて思い出す、といったことを意識して勉強しましょう。

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教材は古すぎなかったか?

教材が古すぎると最新の出題傾向を反映できていないのであまりおすすめできません。

また、法改正などがあった場合に対応できない可能性も高くなりますから、なるべく教材は最新版の購入をおすすめします。

教材を買い替えるという場合は、自分にとって使いやすいかどうかもよく検討した上で選びましょう。

独学で効果的な勉強ができたか?

独学でかなり勉強したが本試験に受からなかったという場合は、独学でいくか通信講座を受講するかを検討したほうがよいです。

行政書士試験自体は独学でも受かる試験ですが、法律系の難関資格ではありますし、試験範囲もとても広いので、独学だと難しいこともあります。

独学だと法律に関する深い理解や、教材選び、学習計画の検討など自力だと難しい部分が多いです。

独学でしていた勉強法が本当に有効だったのか自己分析してみましょう。

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2年目に着実に受かりたいなら通信講座の受講も検討する

2年目に着実に受かりたいなら通信講座の受講も検討することをおすすめします。

独学だと本当に効果的な勉強ができているのか自分ではわかりにくいものです。

また、勉強が進んでいるようでいて実は合格から遠ざかるような学習をしてしまっていることもあります。

私自身、無駄に学習範囲を広げてしまった、過去問演習を怠った、といったことでなかなか模試の点数が伸び悩んだことがありました。

通信講座なら教材選びや学習スケジュールに迷うことがなく、決められたカリキュラムをこなしていくだけですので、無駄がありません。

合格率の高いフォーサイトアガルート、オンライン学習環境が充実しているスタディングなどおすすめの通信講座はいろいろとあります。

通信講座なら5万以下で受講できるのも増えてますので、独学に限界を感じているなら通信講座の受講も検討しましょう。

また、スケジュール的に余裕がない人には短期(講座)、すでにある程度学習が進んでいるという人向けには中上級講座などがありますので、ご自身の学習の進度に応じて講座をチェックしてみてください。

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【行政書士試験】2年目の受験で意識したいこと


行政書士試験に惜しくも不合格となったという方はおそらくある程度の知識はあるかと思います。

その前提で、2回目の受験で確実に受かるために、何を意識して勉強するべきなのかについて書いていきます。

民法と行政法の択一で20問以上

民法と行政法は配点が大きいので、これらの点数を安定して取れるようにしたいところです。

民法で4問以下、行政法で13問以下を取ることが多いという場合は、基礎が足りてない可能性があります。

年度によって難化することもありますが、民法と行政法の択一では合わせて常に20問以上取れる実力があれば、他の科目で多少崩れても安心だと思います。

模試などを何回か受けて、民法と行政法の得点が不安定という場合は、基礎固めをして、得意科目としましょう。

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記述は30点前後を安定して取る

記述は何の問題が出るか読みづらいので、得点が安定しない科目ですが、それでも合格を目指すなら30点くらいは安定して取れるようにしたいです。

1問1問完答できるに越したことないですが、なかなか難しいと思います。

完答を意識しすぎて特定の条文学習になるよりは、浅く広く条文をチェックしたほうが得点が安定するはずです。

0点を取ってしまうということを回避し、部分点を泥臭くかき集めることが大事です。

そのためには条文の素読など、条文の学習を日頃の勉強に組み込むことをおすすめします。

部分点となりそうな条文上の重要キーワードをマーキングして、赤シートで隠しつつ、思い出す訓練などをすると効果的です。

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商法は勉強しすぎない

商法は試験範囲が広く、しっかり理解するのも大変な科目なので、勉強しすぎないことが大事です。

「合格可能性を高めるために商法でも高得点を取りたい」という人もいるかもしれませんが、商法で満点を取るのは司法書士で合格ラインを取れるくらいの実力じゃないと厳しいと思います。

商法は2問程度を目標として、それ以外の科目でしっかり点を取るというスタンスで学習を進めましょう。

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一般知識は文章理解で確実に取る

法令科目はある程度得点できたが、一般知識の得点が低すぎたり、足切りとなったりしたという人もいるかと思います。

一般知識対策はどうしても法令科目の後回しとなり、なかなか勉強時間を避けなかったというケースもあるでしょう。

一般知識はまず文章理解で2問以上確実に取るというのが大事です。

文章理解が苦手という人は何回も練習してしっかり得点できるようにしましょう。私は公務員試験対策本で解法を学びました。

時事問題も出る傾向にあるので、日頃からニュースや新聞をチェックすることもおすすめします。

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総復習を効率的に行う

受かる実力はあったが、本試験の日に仕上がらず、思ったように得点できなかったという人もいるのではないでしょうか。

行政書士試験は試験範囲がとても広いので、全範囲を復習するのが大変です。

そのため、復習の仕方を間違えると、覚えていたと思っていた基本的な論点も本番で思い出せないということがあります。

例えば、総復習に1週間以上かかっていては、1週間前にチェックした項目を忘れてしまう可能性が高くなります。

できれば3日以内で全範囲を総復習できるようにしたいところです。

ですので、本試験の日にベストコンディションへ持っていけるよう復習を効率的に行えるようにしておきましょう。

私の場合は、まとめ本を読んだり、苦手な論点をまとめたノートを作ったりして、総復習してました。

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まとめ

今回は2年目以降の行政書士試験の勉強について紹介させていただきました。

ポイントは以下の通りです。

本記事のポイント

・民法と行政法を得意にする
・記述は部分点を取りにいく学習を
・商法は勉強しすぎない
・文章理解はしっかり取る
・通信講座の受講も検討する

行政書士試験は難関資格ですので、1回で受からなかったとしても自分を責めず、冷静に勉強法や学習計画を見直すことが大事です。

落ちた原因がわかれば、何をするべきなのか明確になると思います。

本サイトでは行政書士試験に関して様々な記事を書いてますのでぜひ参考としてください。

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  • この記事を書いた人

エムツー

法律完全初学者から行政書士試験に一発合格後行政書士事務所を開業(宮城県行政書士会所属) | 行政書士の試験勉強・開業・業務等の情報を発信 | 仕事・執筆・相互リンク等に関する各種ご相談はお気軽にお問い合わせください ※本サイトはPRを含みます | ⇒運営者情報

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