「行政書士試験の記述問題が苦手」
「記述をどう勉強していいかわからない」
行政書士試験の記述問題の学習に悩んでいる人は少なくないのではないでしょうか。
記述は条文をしっかり理解、暗記していないとなかなか得点をとれないという難しさがあります。
普段から記述を意識した勉強をしておき、直前期になって慌てて対策することにならないようにしましょう。
そこで本記事では、行政書士の記述の勉強法について説明していきます。
行政書士試験における記述問題とは?
行政書士試験における記述は、事例が設定され、それに対する法律的な回答を1問40字にまとめるという問題です。
毎年民法が2問、行政法が1問出題されており、配点は1問20点なので合計で60点分あります。
満点を取る必要はありませんが、30点から40点程度を目標にして学習を進めるようにしましょう。
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行政書士の記述を捨てるのはアリ?
結論から言うと行政書士試験の記述問題を捨てて(0点)で合格することは無理ではないですが、かなり難しいです。
※実は自分の場合、記述以外の科目で180点以上取れたので記述0点でも合格できたわけですが、自分でもうまくいきすぎた感もありますし、受験前は全然そんな余裕ありませんでした。
まず得点の比重が大きい民法と行政法ですが、満点近く取るのは過去問だけでは難しいです。
民法は過去問の周辺の範囲もテキスト等で知識を増やしていく必要があり、満点取るのは大変です。
行政法は条文が限られているので得点しやすいですが、地方自治法が毎年数問出題され、条文がかなり多いので確実に全問正解するのは困難でしょう。
また、商法は5問だけ出題されますが、会社法、商法の条文が民法以上に多く、理解も難しくて出題範囲も傾向があるようでないので、満点を取る対策はありません。
商法は司法書士受験生レベルでないと満点は難しいでしょう。
加えて、一般常識問題も何が出題されるかまったく予想がつかないので、安定して高得点取れる保障はありません。
以上のように記述問題以外の科目はそれぞれ試験範囲が広かったり、不確実性が高かったりします。
記述を捨てたからといって他の科目で高得点取れるとは限りませんので、記述はしっかり学習しておくことをおすすめします。
行政書士試験における記述の勉強法
本章では、行政書士試験における記述の勉強法について説明していきます。
条文をよく読む
記述の勉強の基本は条文をよく読むことです。日頃から読みこんでいないと問題を解く時に重要キーワードを思い出せません。
テキストや問題集を回している時も条文をチェックしつつ進めれば自然と条文を暗記できるようになります。
定期的に条文を素読する勉強時間も確保できればベターでしょう。
なお、行政書士試験向けの六法も出版されており、記述対策上重要な条文に絞って条文学習ができます。
条文学習をもっと効率よく行いたい、十分な情報量のある六法で勉強したい、といった場合は六法の利用をおすすめします。
下記の記事にて行政書士試験向けの六法をまとめてますのでぜひチェックしてみてください。
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部分点を狙いにいく
記述問題の採点基準は公開されていませんので、どこにどれだけ点が入るのか明確には申し上げられません。
記述で30点くらい取れれば十分合格ラインですから、部分点で10点ずつ取ればいいことになります。
しかし、記述の解答においては、法律上の要件や効果を的確に答えられているかが問題となっていることは間違いないので、いかに要件や効果を外さないようにするかが大事です。
そのため、常日ごろから要件や効果をキーワードとして暗記しておくようにしましょう。
具体的には、条文や判例を素読すること、キーワードとなる要件や効果に下線やマーキングするなどしておくと学習効果が高いです。
記述の対策本で勉強する
テキストだけでは記述問題に対応することは難しく、過去問にない論点も頻繁に出題されてため、別途記述の対策本で勉強することをおすすめします。
記述の対策本はいろいろとあり、出版社によって問題数が異なり、載っている論点、載ってない論点があったりするので迷いますが、まずは1冊完璧にするというスタンスで学習を進めましょう。
以下の記事にておすすめの記述式問題集をまとめてますのでぜひ合わせてご覧ください。
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行政書士記述の独学が難しいなら通信講座の受講も検討する
記述の勉強は特に独学が難しい科目だと思います。
記述ができないというのは市販のテキストだから理解できない、講義を受けてないから頭に入らない、という可能性があります。
独学に限界を感じたら基本からしっかり理解し、基礎を固めるためにも通信講座受講を検討したほうがよいです。
安い通信講座にも記述対策を含んだものもありますので、以下の記事をチェックしてみてください。
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まとめ
行政書士の記述は配点が大きく捨てるのは難しいので、ある程度基礎が固まった段階で学習を少しずつ進めておくことをおすすめします。
普段から条文を読む癖をつけておけば、後々記述の勉強がやりやすくなります。
直前期になったら記述の対策本で記述の問題に慣れておきましょう。