
本記事では上記のような疑問を解消していきます。
本記事でわかること
・行政書士事務所に必要なものや備品
・行政書士事務所にあったらいいもの
行政書士は登録するにあたった事務所を用意する必要があり、その事務所は住所だけでなく、一定の備品・設備・家具などを設置しなければなりません。
それなりに費用もかかりますから、登録前に必要なものを把握しておくのが大事です。
そこで本記事では、行政書士事務所開業済みの筆者が、開業時の体験も踏まえて、行政書士事務所に必要なものについて1つ1つ解説していきます。
行政書士事務所に必要なもの・備品
行政書士事務所に必要なもの・備品は以下の通りです。
事務用机・椅子
書類保管庫
金庫
電話・FAX
コピー機
パソコン
来客用のテーブル・椅子
本章にて1つ1つ紹介していきます。
※開業の流れや費用などについては下記の記事もぜひ合わせてご覧ください。
-
-
行政書士開業の流れ・手続きを解説!準備すべきものを把握しよう!
続きを見る
-
-
行政書士の開業に必要な費用・登録料・入会金を解説
続きを見る
事務用机・椅子
行政書士業務をするための机と椅子です。特に細かい決まりはないので、好きなのを選んで大丈夫です。
安くすませるなら今現在使用している机と椅子でもよいでしょう。
Amazonや楽天などでは1万円以下の机と椅子が多く出品してますので安くすませるならネットで購入することをおすすめします。
鍵付き書類保管庫
顧客から受け取った書類などを保管するためのものです。
セキュリティを重視し、鍵付きのものを選びましょう。
立派なものだと数万円しますが、安いのだと1万円以下で購入できます。
金庫
金庫も特に大きさなど指定はありません。
もちろん、セキュリティを考慮すれば大きな金庫があったほうが便利ではあります。
ただ、登録する上で形式的に用意するなら、とりあえず手に持てるくらいのサイズの金庫でも大丈夫です。
電話・FAX
FAX自体は登録上必須ではなく、実際登録していない行政書士も多いです。
ただ、FAXで送りたいという顧客もいるでしょうから、そういったケースに備えてeFAXなど代替手段を準備しておいたほうがよいでしょう。
電話に関しては、携帯番号だけでも大丈夫で、固定電話の登録は必須ではありません。
とはいえ、固定電話があったほうが事務所として信頼性が増すので、できれば固定電話も登録しておきたいところではあります。
事務所用の電話番号をコスパよく取得する方法は以下の通り。
・格安SIM
・ひかり電話
・クラウドPBX
上記は月額550円から2,000円程度で安く電話番号を持つ方法です。
電話は毎月経費となるので、後々その支払いが負担とならないよう、なるべくコストを抑えるようにしましょう。
※事務所用の電話番号について下記の記事にて詳しく書いてます。
-
-
行政書士事務所用の電話番号を持つ方法おすすめ3選を紹介!
続きを見る
コピー機
コピー機についても特に規定はありません。
機能などを考慮したら複合機がいいですが、かなり高いですし、サイズも大きいので、用意するのは大変だと思います。
とりあえず1万円から2万円程度の家庭用コピー機にし、必要に応じてコンビニのコピー機も利用するという形でもよいでしょう。
パソコン
パソコンも特に指定はなく、デスクトップでもノートパソコンでもOKです。外出が多いならノートパソコンにしたほうがよいかもしれません。
書類作成のことを考慮すると、マイクロソフトオフィスが入っているのがよいですが、今は互換性のある無料オフィスソフトも多いので、必須ではないです。
スペックについては最新のにする必要はありませんが、できればCPUは「Core i5」以上で、ハードディスクも「HDD」ではなく「SSD」にしたほうが動作的に軽くて、業務の際にストレスを感じないと思います。
来客用のテーブル・椅子
業務用の机・椅子とは別に来客用のテーブル・椅子を用意する必要があります。
特に立派にする必要はなく、ソファとかでなくても大丈夫です。
自分は小さめのソファとローテーブルをそれぞれ一万程度でネットにて購入しました。
その他行政書士開業時に必要なもの
本章では、その他行政書士開業時に必要なものについて紹介していきます。
名刺
名刺は営業活動時や顧客と対面する時などに用意しておきたいものです。
行政書士登録後に参加する登録証授与式(入会式)の際にも、行政書士会の役員や同期の人と名刺交換しますので、それまでに作っておきましょう。
自分はネットのアスクルで買いましたが、1,000円ほどでした。
-
-
行政書士向け名刺の記載項目・マークを解説!安く作る方法も紹介
続きを見る
職印
職印は登録証授与式(入会式)後に自分で準備し、行政書士会にて登録する必要があります。
所属する行政書士会によってサイズなどに関して微妙に規定が異なりますので注意してください。
職印自体は近所のはんこ屋さんで買うのも人脈拡大の意味でもいいですが、安く買うならネットのはんこ屋さんもおすすめです。
材質にこだわりがないならネットにて数千円から1万円くらいで買えます。
-
-
行政書士向け職印の作成上の注意点まとめ!最短・最安で購入するには?
続きを見る
バッジ
バッジは登録証授与式(入会式)の時に購入することになります。
無料ではないので注意してください(価格は2,600円ほど)。
なお、なくした場合でも再購入可能です。
-
-
行政書士のバッジはいつもらえる?着用義務・種類・価格について解説
続きを見る
看板(表札)
行政書士登録後に事務所にて看板(表札)を設置する必要があります。
看板は大きなサイズである必要はありません。自分はネットの看板屋さんにて購入した小さなプレートを取り付けました。
看板についても人脈拡大を考えるなら、地元の看板屋さんで買ったほうがいいかもしれませんが、ネットで安く買えます。
自分は楽天で購入しまして、価格は1,980円ですみました。
-
-
行政書士事務所に看板(表札)設置は義務?料金はどれくらい?
続きを見る
行政書士向け保険
登録証授与式にて行政書士向けの保険(賠償請求補償制度)に関するパンフレットを渡されます。
加入しておけば、顧客から損害賠償請求を受けた際に代わりに補償してくれます。
加入自体は任意ですが、不慮の事故などで顧客へ損害を与えてしまった場合に備えて加入しておいたほうがよいでしょう。
保険料の上限は年間2万円ほどです。
-
-
【行政書士向け保険】全行団「賠償責任補償制度」を紹介!
続きを見る
その他行政書士事務所にあったらいいもの
本章では、その他行政書士事務所にあったらいいものは以下の通りです。
・ホームページ
・会計ソフト
・事業用銀行口座
・クレジットカード
・クラウドソーシングサイト
必須ではないものの、用意しておくことで事務所の運営がよりスムーズになります。
本章にて1つ1つ紹介していきます。
ホームページ
ホームページがあることで事務所の宣伝となり、ネット集客の手段となります。
リアルでの営業活動を中心とする場合でも、事務所のことをよく知ってもらうためにもホームページがあったほうが便利です。
業者に作成を依頼するとそれなりの費用がかかってしまいますが、自分で作ればコストはあまりかかりません。
当サイトはWordpressにて筆者が作成しましたが、レンタルサーバーでかかる月額1,000円程度の運営費で済んでます。
WordPress以外にもペライチやJimdoなど簡単にホームページを作成できて、費用も安い(月額1,000円台)サービスは充実してます。
ホームページは作りたいがお金をかけたくないという人はWordpressやホームページ作成サービスを活用しましょう。
※ホームページ作成サービスについては下記の記事もぜひ合わせてご覧ください。
-
-
【行政書士向け】ホームページを自作できるテンプレート・ツールおすすめ4選を紹介!
続きを見る
-
-
【行政書士向け】ブログの始め方・メリットを徹底解説【簡単10分で開設】
続きを見る
会計ソフト
行政書士は個人事業主なので自分で確定申告をする必要があります。
経理の知識がある程度あるなら自力で帳簿付けするのでもよいですが、知識0の状態で全て自分で行うのは大変です。
かといって税理士へ任せるのも顧問料などでコストがかかります。
税理士に頼むほどでないが、自分で帳簿付けする自信もないという場合は、会計ソフトの活用がおすすめです。
会計ソフトの安めのプランなら年間1万円程度で、簡単に、かつ効率的・自動的に仕訳作業ができます。
※格安でおすすめの会計ソフトについては下記の記事をご覧ください。
-
-
【行政書士向け】会計ソフトおすすめ3選を紹介!
続きを見る
事業用銀行口座
事業用銀行口座があることで、お金の流れに関して仕事とプライベートとを分けることができます。
屋号付きの銀行口座があれば、顧客から信用されやすくなりますし、銀行融資の申請もしやすくなります。
また、会計ソフトとも連携させ、明細をソフトに自動的に読み込み、仕訳するといったことも可能です。
-
-
行政書士は事業用銀行口座を持つべき5つ理由!選び方と合わせて解説
続きを見る
クレジットカード
事務所の経費をなるべくクレジットカードにて決済すればポイントがたまって経費削減となりますし、支出の管理も楽になります。
また、行政書士業務によってはクレジットカードでしか決済できないものもあるため、1枚くらいは持っておいたほうがよいでしょう。
なお、会計ソフトはクレジットカードの明細も取り込むことができるので、経理処理を効率的に行う上でもカードはあったほうが便利です。
-
-
行政書士がクレジットカードを作る5つのメリット!選び方・注意点と合わせて解説
続きを見る
クラウドソーシングサイト
行政書士に関連した案件はクラウドソーシングサイトでも見つけることができます。
人脈や実績のない行政書士にとって一番苦労するのが最初の仕事だと思いますが、クラウドソーシングサイトなら仕事を比較的取りやすいです。
おすすめのクラウドソーシングサイトはミツモアやココナラ、クラウドワークスなどがあります。
ネットでの営業活動を考えているならクラウドソーシングサイトも積極的に活用していきましょう。
-
-
行政書士向けクラウドソーシングサイトおすすめ4選を紹介!
続きを見る
-
-
行政書士向けネット集客方法おすすめ6選を紹介!
続きを見る
まとめ
今回は行政書士事務所の設備や備品、その他必要なものについて網羅的に紹介させていただきました。
ご紹介したように用意しなければならないものは多いので、登録申請をスムーズに行う上でもしっかり把握しておきたいところです。
また、家具や備品などはお金をかけようと思えばいくらあっても足りません。
なるべくコストをかけずに開業し、開業後の運転資金を残す上でも、ネットショッピングなどをうまく利用することをおすすめします。