「行政書士を開業予定だけど職印の作り方がよくわからない」
「職印はどこなら安く作れるの?」
上記のような悩みを抱えていませんか?
行政書士開業にあたり、登録申請の過程で職印登録は必須です。
職印なら何でもいいというわけではなく、規定が設けられているのでそれに従う必要があります。
また、購入場所や購入のタイミング、書体、材質などいろいろと気になる部分もあるのではないでしょうか。
そこで本記事では、これから行政書士向け職印を作成予定の方向けに、職印作成に関する疑問や注意点等をまとめて説明していきます。
行政書士の職印とは?
行政書士の職印は、官公庁に提出する書類を作成する場合に使用する印鑑のことであり、行政書士登録をする際には必ず必要となります。
行政書士法施行規則には以下の通り根拠条文があります。
第十一条 行政書士は、日本行政書士会連合会の会則の定めるところにより、業務上使用する職印を定めなければならない。
参考:日本行政書士会連合会「関係法規」
次章以降にてどういう職印を作らなければならないか見ていきます。
行政書士向け職印作成上の注意点
本章では、行政書士向け職印作成上の注意点について説明していきます。
角印・縦書き
行政書士向け職印の作り方に関しては、以下の通り、日本行政書士会連合会会則に根拠条文があります。
日本行政書士会連合会会則第81条第1項(行政書士の職印)
行政書士が、業務上使用する職印は、別記様式第一に準じて調製しなければならない。
参考:日本行政書士会連合会「関係法規」
上記の通り、角印で縦書きにて作成することになります。
サンプルは縦書きの2行ですが、必ず2行で作るというわけでなく、3行とかでも大丈夫です。
丸印にしてしまわないよう注意しましょう。
サイズ
サイズに関しては所属する行政書士会によって規定が異なりますので注意が必要です。
例えば、東京都行政書士会では15mm以上~24mm以下、福岡県行政書士会だと18mmに統一といったように様々です。
大きさが規定通りでないと作り直さないといけなくなりますから各都道府県の事務局に事前にしっかり確認しておきましょう。
書体
行政書士向けの職印において、書体に関しては特に規定はありませんが、以下の通り様々な書体があります。
・隷書体
・行書体
・楷書体
・篆書体
・古印体
・印相体
筆者は読みやすさを重視して隷書体を選びましたが、いわゆる士業の先生達は篆書体を選ぶことも多いようです。
この辺は好みもあるでしょうし、長く使うものですからよく考えて決めましょう。
材質
材質も特に規定はありません。
高級感や風格、権威性を求めるなら材質にもこだわったほうがいいかもしれません。
その他行政書士の職印に関する疑問
本章では、その他行政書士の職印に関してよくある疑問点について説明していきます。
職印作成のタイミング
一般的には、行政書士の登録証授与式の日に職印作成の書類を渡されることが多いのではないと思いますが、都道府県によって異なるかもしれません。
筆者の場合、行政書士の登録証授与式の日に職印作成の書類をもらったので、職印作成のタイミングとしては、登録証授与式の日が最速ということになり、その日に職印を持っていけばその場で登録申請ができたということになります。
なるべく職印登録を早めにして業務を行えるようにしたいならば、職印作成上の条件や注意点を事務局に確認の上で、登録証授与式の当日に職印登録の申請書を提出することをおすすめします。
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【体験談】職印の購入方法
購入場所
職印の購入場所としては、地元のはんこ屋さんか、ネットのはんこ屋さんになるかと思います。
それぞれ価格や作成にかかる日数、はんこの種類などが異なりますので、比較検討した上で購入場所を決めましょう。
料金相場
ネットで購入する場合、職印の料金相場は、一番安いので数千円程度、質にこだわっていくなら1万円以上します。
筆者の場合、印鑑の匠ドットコムというネットのはんこ屋さんに依頼し、格安(3000円ほど)で購入でき、決済から数日内に職印を受け取ることができたので、職印登録がスムーズにいきました。
16時までの注文で即日出荷という納品の早さなので、早く作りたいという人にもおすすめです。
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【まとめ】行政書士向けの職印はサイズと形状に気をつけて作成しよう
行政書士向けの職印はサイズと形状に規定があるので作成時はしっかり確認した上ではんこ屋さんに依頼することが大事です。
職印作成上の注意はまとめると以下の通りです。
・角印で縦書き
・サイズは都道府県ごとに異なる
・書体は決まりがない
職印を作ると行政書士を開業したんだなという実感がわきます。
仕事へのモチベーションを高める上でも職印選びはしっかり検討した上で行いましょう。
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