本記事では上記のような疑問を解消していきます。
本記事でわかること
・LEC「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」の特徴
・「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」のメリットとデメリット
・「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」と他の過去問集との比較
「合格のトリセツ」は2020年に出来たばかりのシリーズで、テキストは初学者にわかりやすいと評判です。
「合格のトリセツ」テキストを使っていて、そのまま過去問集も同じシリーズにしようという人も少なくないかと思います。
ただ、実際のところ過去問集として本当に使えるのか気になるところではないでしょうか。
そこで本記事では、「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」を行政書士試験合格済みの筆者が徹底レビューしていきます。
本記事を読んで過去問集選びの参考としてください。
LEC「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」とは?
出版元 | 東京リーガルマインド |
価格 | 2,640円 |
掲載過去問 | 過去問+オリジナル問題 |
ページ数 | 563ページ |
問題形式 | 5肢択一 |
「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」は大手予備校LECが出版している問題集で、「合格のトリセツ」テキストの過去問集という位置付けです。
テキストとの完全リンクで、併用すれば学習効果は倍増。
重要論点に絞った問題なので、効率的に合格ラインを目指せるでしょう。
次章以降にて「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」のメリットを詳しく解説していきます。
「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」のメリット
本章では、「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」のメリットについて説明していきます。
厳選の250問
本問題集は厳選された250問(5肢択一式)にて構成されており、必要最小限の問題で合格ラインを目指せるようになってます。
過去問集によってはただ直近の過去問を掲載しているだけのもありますが、本問題集は重要過去問に絞ってます。
なので本当に合格に必要な論点を手っ取り早く把握する上でも有用です。
過去問集はボリュームあるのが多いですが、この程度の量なら学習初期でも大きな負担なくこなせるかと思います。
オリジナル問題もある
本問題集には重要過去問だけでなく、オリジナル問題も掲載されており、過去問以外の論点もカバーしてます。
過去問演習には、未出の論点を学習しづらいという落とし穴があります。
しかし、本問題集は本試験には出題されてないが、今後出る可能性の高い重要論点をオリジナル問題として載せているので、大きな穴なく基礎を固めることが可能です。
他資格試験の問題も掲載
本問題集では、さらに他資格試験(公務員試験や司法書士試験など)の厳選問題もアレンジした上で掲載されてます。
私の知る限り、他資格試験の問題も掲載している過去問集は他にないはずです。
実際本を見てみると、かなり多めに他資格試験のアレンジ問題が掲載されてました。特に行政法は公務員試験の問題が豊富にある印象です。
私自身も、受験生自体に「スー過去」で公務員試験の過去問を解き、基礎固めをしたおかげで実力が伸びた経験があります。
公務員試験は行政書士試験と試験範囲と難易度が似ており、問題演習の教材としておすすめです。
質が良くて、学習効果の高い問題を通して、より効果的なアウトプットができるでしょう。
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問題には重要度が記載
問題には重要度の記載があり、どの問題から解いていくべきか明確にわかるようになってます。
初学者の頃だと何が重要な論点なのかなかなかわからないものなので、重要度が付いていると助かります。
最初は重要度Aから解いて、ある程度余裕が出てきたらBやCも解いていくといった学習計画を組みやすいです。
見開き構成で取り組みやすい
この構成により、問題を解いてすぐに解答・解説をチェックできます。
また、ワンポイントアドバイスも随所に記載されており、それを読めば、論点に関してより理解を深めつつ、得点力アップにつながります。
「基本テキスト」を参照しやすい
問題の解説1つ1つに同じ「合格のトリセツ」の「基本テキスト」の参照ページが記載されてます。
解答を読んでもよくわからないことがあっても、テキストでそのページを開けばすぐ復習できて便利です。
アウトプットしつつ、テキストで復習して論点への理解をより深めましょう。
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Kindle版もある
「合格のトリセツ 基本問題集」には、行政書士の過去問集としては珍しくKindle版もあります。
どの過去問集もやはり分厚いのがほとんどで、持ち運びはしにくいですし、外で開くのも一苦労です。
しかし、Kindleならスマホやタブレットで見れるので、バッグに入れやすく、外での学習時間を作りやすいと思います。
通勤電車の中などでも手軽に勉強できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
なお、同じLECの「ウォーク問」もKindle版がある数少ない問題集です。
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「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」のデメリット
本章では、「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」のデメリットについて説明していきます。
問題数がやや少ない?
本問題集は、問題数が250問(5肢択一式)で、単純計算で肢にして約1,250問ほどです。
他のメジャーな過去問集は300問~350問程度なので、それらに比べるとやや少ないです。
合格に必要な論点に絞っているというコンセプト自体は悪くありません。
問題数が多ければいいというわけではないですが、合格をより確実なものとするには、できるだけ問題演習の量を増やしていき、得点力を身につけていったほうがよいでしょう。
本問題集を軸に勉強するとしても、模試なども積極的に受けて、周辺知識をしっかり補強していくことをおすすめします。
平均的な量である300問~350問程度の過去問としては、「合格革命 行政書士 基本問題集」や「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」、「うかる!行政書士 総合問題集」などがあります。
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解答が見えてしまう?
本問題集は、見開き構成で見やすいのですが、それによって逆に問題を解いている時に解答が目につきやすいというのもあります。
解答を自力で隠すのがどうしても面倒という人は問題と解答が別冊タイプのほうがよいかもしれません。
利用者の口コミが少ない?
「合格のトリセツ」自体が2020年から始まった比較的新しいシリーズであるからか、利用者の口コミがまだ少ないです。
そのため、本問題集の学習効果がどれほどのものか測りにくいという側面があります。
例えば、TACの「肢別過去問集」は長年出版されている問題集で、利用している独学者が多く、それを使って合格できたという口コミもよく見るので、安心して使えるでしょう。
「合格のトリセツ」は良いシリーズだとは思いますが、シリーズとして新しすぎて、実績がまだ足りないのではないかと思います。
「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」を他の過去問集と比較
「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」を他の過去問集と比較してみました。
出題形式 | 収録問題 | 問題数 | 分冊 | Kindle版 | |
合格革命 行政書士 肢別過去問集 | 一問一答 | 過去問(昭和63年~令和3年から厳選) +オリジナル問題 |
約2,400肢 | 不可 | 無し |
合格革命 行政書士 一問一答式 出るとこ千問ノック | 一問一答 | オリジナル問題 | 約1,000肢 | 不可 | 無し |
合格革命 行政書士 基本問題集 | 5肢択一 | 過去問+オリジナル問題 | 約350問 | 不可 | 無し |
みんなが欲しかった! 行政書士の5年過去問題集 | 5肢択一 | 過去問(5年分) | 約300問 | 可能 | 無し |
みんなが欲しかった!行政書士の問題集 | 5肢択一 | 過去問+オリジナル問題 | 約300問 | 不可 | 無し |
みんなが欲しかった! 行政書士の肢別問題集 | 一問一答 | 過去問(10年分) | 約1,500肢 | 不可 | 無し |
行政書士 合格のトリセツ 基本問題集 | 5肢択一 | 過去問+オリジナル問題 | 約250問 | 不可 | 有り |
出る順行政書士ウォーク問過去問題集 (1巻「法令編」・2巻「一般知識編」) |
5肢択一 | 過去問(10年分) | 約600問 | 可能 | 有り |
うかる!行政書士 総合問題集 | 5肢択一 | 過去問+オリジナル問題 | 約300問 | 不可 | 無し |
合格済の筆者が見る限り、重要な論点を絞っており、解説もわかりやすく、初学者には良い問題集だとは思います。
ただ、前述の通り、他の過去問集と比べても問題数が少なく、網羅性やボリューム的な部分でやや不安点があります。
とはいえ、本当に必要な重要論点を効率的に学べるという点で、最初に取り組む過去問集としては悪くないです。
ボリュームある過去問集としては、TAC「肢別過去問集」やLEC「ウォーク問」あたりになりますが、学習初期にいきなりこれらを解いても消化不良で終わる可能性もあります。
ですので、まずは「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」をしっかり消化し、余裕があったら他の問題集も解いていくといったスタンスでも良いかと思います。
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まとめ
今回は「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」を中心に紹介させていただきました。
ポイントは以下の通りです。
本記事のポイント
・厳選された250問
・オリジナル問題あり
・他資格の問題もある
・Kindle版にも対応
・問題数はやや少なめ
合格に必要な問題をかなり絞っていて、解説も初学者向けへ丁寧に書かれているので、最初の過去問集としておすすめの1冊です。
ただ、ボリュームがやや少ないので、これ1冊だけで受かるかというと難しいところだと思います。
ですので、他の問題集も解くことを学習計画に入れた上で、本問題集に取り組んだのが無難でしょう。
いずれにしても初学者には大変使いやすい過去問集ですので、本問題集で効率的に基礎固めをし、行政書士試験合格を目指しましょう。
※独学が難しいという人は通信講座の受講もおすすめです。下記の記事にて格安の行政書士通信講座をまとめてますのでぜひ合わせてご覧ください。
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