本記事では上記のような疑問を解消していきます。
本記事でわかること
・TAC「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」の特徴
・「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」のメリットとデメリット
・「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」と他の過去問集との比較
「みんなが欲しかった」シリーズのテキストを利用している人は多く、そのまま同じシリーズの過去問集も使おうと考える人は多いのではないでしょうか。
しかし、本当に合格を目指せる内容・ボリュームなのか?と気になる人もいるかと思います。
そこで本記事では、「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」を合格者の視点から詳しくレビューしていきます。
本記事を読んで過去問集選びの参考としてください。
TAC「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」とは?
出版元 | TAC出版 |
価格 | 2,860円 |
掲載過去問 | 過去問+オリジナル問題 |
ページ数 | 656ページ |
問題形式 | 5肢択一形式 |
「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」は大手予備校のTACが出版している問題集です。
名前自体は「問題集」となってますが、過去問中心の収録ですので、実質的には過去問集と言ってよいかと思います。
「みんなが欲しかった」シリーズにはこれ以外に「5年分過去問集」と「肢別過去問集」もあります。
これらと比べると、本問題集は問題と解説が非常にバランスがよいので、本問題集を軸にして効果的な過去問演習ができるでしょう。
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「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」のメリット
本章では、「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」のメリットについて説明していきます。
問題数がちょうどいい
収録されている問題数は、300問(80%は過去問・20%はオリジナル問題)で、過去問集としては平均的な量です。
少なくては網羅性に欠けますし、多すぎても消化不良で終わるリスクもあるので、ボリュームとしては悪くありません。
解説もかなり丁寧なので、インプットもしっかり行えます。
もし、アウトプットの量に不安があるなら、本試験までに余裕があるのが大前提として、本問題集を消化した後によりボリュームある過去問集を解いてみる、といったスタンスでもよいと思います。
なお、本書と同じくらいの問題数の過去問集を検討したいなら、「合格革命 行政書士 基本問題集」や「うかる!行政書士 総合問題集」あたりが選択肢となるでしょう。
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オリジナル問題も収録
本過去問集は、過去問だけでなくオリジナル問題が収録されており、重要論点の穴が少ないのもメリットです。
過去問だけだと、重要なのに出題されていない論点をケアできません。
出題実績がない論点はテキストを読むことでも学習できますが、問題演習を通じてでないとなかなか身にならないという人も多いと思います。
本過去問集ならそうした心配なく、重要論点を余すことなくアウトプットできるでしょう。
問題に重要度の表示あり
問題ごとに重要度の表示があり、優先度をつけて問題演習ができるようになってます。
最初から重要でない論点や難易度の高い論点の問題を解いていっても学習の効果はなかなか上がっていきません。
学習の進み具合に応じて、解いていく問題を徐々に多めにしていくなど、学習にメリハリをきかせることができるでしょう。
ワンポイントアドバイスの記載
解答欄には「ワンポイントアドバイス」の記載があり、より理解を深めることができるようになってます。
過去問演習は正答できるかだけでなく、問題を解きつつ、論点に関して理解を深め、解法を確立していくことが大事です。
「ワンポイントアドバイス」も読み込むことで、アウトプットはより効果的なものとなるでしょう。
左に問題・右に解答と解説の構成
本過去問集は、左に問題・右に解答と解説が記載されている構成となってます。
問題と解答・解説が分かれてしまっていると、答えを探すのに苦労してしまい、無駄な時間が増えます。
この構成により、問題を解いたらすぐに解答と解説をチェックでき、手間なくアウトプットができるでしょう。
赤シートにも対応している
本過去問集は、重要項目(解答の〇×とそれを判断する語句など)が赤文字であり、赤シートで隠せる仕様となってます。
自分でマーキングする手間がいらないのは便利です。
赤シートをうまく利用して、重要論点を覚えているかチェックし、知識の精度を高めていきましょう。
「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」のデメリット
本章では、「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」のデメリットについて説明していきます。
解答が見えやすい?
本過去問集は見開き構成と紹介しましたが、そのことで問題を解く時に答えが見えてしまいやすいという欠点があります。
そのため、答えが見えないよう自分で対策しなければなりません。
ただ、赤文字の処理もされており、赤シートで隠しやすいので、それほどデメリットではなさそうです。
肢別ではない
デメリットというよりは注意点ですが、本過去問集は五肢択一式であり、一問一答の肢別ではないです。
五肢択一式だと、答えを導き出すということが目的となって、1つ1つの肢をしっかりつぶしていくことを怠ってしまう可能性があります。
例えば、5つの選択肢の中で3つさえわかれば、答えを導き出せるので、残りの2つはチェックしないといった場合です。
答えに直接関係ない肢も余すことなく解いて、論点を着実に押さえていくようにしましょう。
「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」を他の過去問集と比較
「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」を他の過去問集と比較すると以下の通りです。
出題形式 | 収録問題 | 問題数 | 分冊 | Kindle版 | |
合格革命 行政書士 肢別過去問集 | 一問一答 | 過去問(昭和63年~令和3年から厳選) +オリジナル問題 |
約2,400肢 | 不可 | 無し |
合格革命 行政書士 一問一答式 出るとこ千問ノック | 一問一答 | オリジナル問題 | 約1,000肢 | 不可 | 無し |
合格革命 行政書士 基本問題集 | 5肢択一 | 過去問+オリジナル問題 | 約350問 | 不可 | 無し |
みんなが欲しかった! 行政書士の5年過去問題集 | 5肢択一 | 過去問(5年分) | 約300問 | 可能 | 無し |
みんなが欲しかった!行政書士の問題集 | 5肢択一 | 過去問+オリジナル問題 | 約300問 | 不可 | 無し |
みんなが欲しかった! 行政書士の肢別問題集 | 一問一答 | 過去問(10年分) | 約1,500肢 | 不可 | 無し |
行政書士 合格のトリセツ 基本問題集 | 5肢択一 | 過去問+オリジナル問題 | 約250問 | 不可 | 有り |
出る順行政書士ウォーク問過去問題集 (1巻「法令編」・2巻「一般知識編」) |
5肢択一 | 過去問(10年分) | 約600問 | 可能 | 有り |
うかる!行政書士 総合問題集 | 5肢択一 | 過去問+オリジナル問題 | 約300問 | 不可 | 無し |
収録している問題数としては平均的なところです。
5年分では足りませんし、10年分も量は良くてもオリジナル問題がなければ網羅性に不安があります。
その点、本問題集はオリジナル問題も収録しているため、論点の穴ができる心配はいりません。解説も丁寧でボリュームがあります。
これ以上のボリュームを求めるなら、「肢別過去問集」か「ウォーク問」がおすすめです。
五肢択一か肢別かは、学習のしやすさや個人の好みが出る部分かと思いますが、どちらでも1つ1つ問題をつぶしていけば身に付く知識は大差ないでしょう。
以上から、他の過去問集と比べても、全体的にバランスのいい問題集だと思いますので、個人的にはおすすめの1冊です。
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「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」での学習に限界を感じたら
「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」は過去問集の中では解説が丁寧なほうです。
しかし、それでも独学だと解法が理解できず、得点力がなかなかアップしないという人もいるかと思います。
独学に限界を感じたら通信講座の受講を検討することもおすすめします。
通信講座なら過去問講座もカリキュラムに組み込まれているのが多いので、過去問を通して問題の読み方や解き方を講師のわかりやすい講義で学習できます。
下記の記事にておすすめ行政書士通信講座をまとめてますのでぜひ合わせてご覧ください。
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まとめ
今回は「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」を中心に紹介させていただきました。
ポイントは以下の通りです。
本記事のポイント
・問題数はちょうどいい
・オリジナル問題も収録
・ワンポイントで理解を深める
・見開き構成で見やすい
・赤シートにも対応している
問題の量や解説の詳しさなどを考慮すると、全体的にバランスのいい過去問集なので、メインの問題集として利用できる1冊と言えます。
本問題集を使ってぜひ行政書士試験に受かる実力を養いましょう。
※これから行政書士試験の勉強を始めるという人は下記の記事もぜひ合わせてご覧ください。
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