行政書士にクイックマスターは演習用として使える理由を解説

行政書士用に公務員試験過去問のクイックマスターはおすすめの問題集です。

クイックマスターによって行政書士の基礎を固めつつ、演習用、予想問題用にも使えるからです。

クイックマスターが行政書士対策におすすめな理由を書いていきたいと思います。

なぜ行政書士にクイックマスターがおすすめなのか？

本章では、なぜ行政書士にクイックマスターがおすすめなのかについて説明していきます。

行政書士試験と公務員試験の難易度が近い

行政書士の主要科目である憲法、民法、行政法はすべて公務員試験でも出題されます。

試験範囲もそれほど差がなく、問題の難易度も近いものがあるのです。

そのため、行政書士対策として公務員試験過去問を解くのは、学習効果が高いです。

もちろん最優先は行政書士の過去問なのです。

私は昭和の問題から収録している肢別問題集を何回も復習しました。

基本的には肢別問題集を何回も回して完璧にすれば合格ラインに達します。

その上で、過去問を解きすぎて他の問題で知識をチェックしたいという場合は、問題の難易度が近い公務員試験過去問を解くというのが選択肢となるでしょう。

行政書士試験は演習量が大事

行政書士試験は一般的な資格試験と違って、ただ暗記だけで対応できず、考えさせる問題が多いです。

そのため、本試験レベルの問題を落ち着いて解けるようになるためには演習量を重ねることが大事となります。

過去問は誰しも解くかと思いますが、答えを暗記してしまうこともあり、ちょっとひねられるとケアレスミスをしてしまう可能性があります。

そうならないためにもクイックマスターなどで多く問題を解いていくことをおすすめします。

予想問題としても使える

行政書士試験は平成18年度以降難しくなったと言われます。実際に問題文は長くなったり、現場思考を求められる問題が多くなりました。

民法は1000条以上あり、行政法は地方自治法で出題されてない分野が多く、憲法も判例が常にアップデートされています。そのため、行政書士対策として、未出の分野、論点をある程度見ておく必要があるのです。

かといって、司法書士や司法試験の問題はあまりに試験範囲が広く、問題も難しいので使うべきではありません。そんなときに役に立つのが試験範囲、難易度が近い公務員試験の過去問となるわけです。

公務員試験の過去問によって、行政書士であまり問われていない、基本的な論点を演習することができるでしょう。

基礎を固めた上で市販模試を解くといいと思います。

公務員試験過去問にはスーパー過去問ゼミもある

公務員試験過去問集はクイックマスター以外にスーパー過去問ゼミというシリーズもあります。

あまり大きな差はありませんが、解説や本の質感、分厚さは若干異なります。

最終的には個人の好みの問題も大きいと思いますので、書店に行って見比べるのがよいでしょう。

行政書士試験用にクイックマスターを使う上での注意点

いろいろ述べてきましたが、基本はやはり行政書士のテキストや過去問を軸とするべきです。

公務員試験の過去問は行政書士と近いとはいえ、問題の傾向は微妙に異なります。クイックマスターはあくまで基礎論点について扱ったいろんな問題を解くことで知識の精度を高めることに注力しましょう。

未出の論点も参考程度に見ておくべきで、あまり深入りして基礎がおろそかになると行政書士の過去問レベルの問題が解けなくなるかもしれませんので注意です。

独学者は自分の実力がわからないまま時が過ぎてしまいがちです。実力を把握するためにも公務員試験の過去問を解いてみるのもアリですね。

予備校の答練を受ける余裕がない方は、市販の行政書士模試を解くことになりますが、市販の模試だけでなく、公務員試験の過去問も使えるということを知っておいたほうがよいです。

クイックマスターを解いても行政書士の問題が解けない場合

クイックマスターを繰り返し解いたりしても得点力が身につかない場合は、基礎に問題がある可能性が高いです。

もう一度使用しているテキストを読み直す必要があるでしょう。

使用しているテキストでは理解ができない、市販の問題集の解説では足りないというのであれば通信講座の受講も考えたほうがよいかもしれません。

【まとめ】クイックマスターで行政書士試験の基礎を固めよう！

クイックマスターは行政書士試験の基礎固めとしては有効な問題集です。

手持ちの問題集では演習不足だなと感じたらクイックマスターを試してみることをおすすめします。

※本ブログでは行政書士試験に関する情報を幅広く紹介してますので他の記事もぜひ合わせてご覧ください。