
行政書士にしっかり勉強して臨んだつもりなのに落ちてしまったという人は少なくないのではないでしょうか。
行政書士は簡単と言われることもありますが、合格率10%ほどしかない難関資格の1つです。仮に落ちてしまったとしても自分を責めるのはやめましょう。
「自分は行政書士には受からない」のではなく、勉強法に問題があった可能性があります。特に独学の場合は相談相手がいないので、自分の勉強法の軌道修正が難しいです。
本記事では、行政書士に落ちた人が見直すべきポイントについて説明していきます。
行政書士に落ちた人が見直すべきポイント
本章にて行政書士に落ちた人が見直すべきポイントを1つ1つ説明していきます。
難易度を把握する
まず行政書士が簡単に受かる試験ではないということを認識しましょう。
受験資格はなく、いろんな受験層がいますが、合格率は10%程度で低いです。
その他にも、試験範囲の広さや記述問題、一般知識問題など行政書士独特の難しさがあります。ただ漫然とテキストを読んで問題集を解いているだけでは受かりません。
行政書士試験の難易度を把握した上で学習計画をしっかり立てましょう。
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十分勉強できたかどうか
行政書士試験はある程度まとまった勉強時間がないと受かりません。
具体的には600時間から700時間は欲しいところです。期間としても半年から1年は必要でしょう。
ネットだと1ヵ月で簡単に受かるとか言っている人もいますが、司法書士や司法試験の受験生ならありますが、初学者ではかなり無理筋です。ネットでの情報は根拠なく信じないようにしましょう。
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教材選びを迷っていないか
独学だと教材選びで試行錯誤することも多いかと思います。
自分に合った教材を探すこと自体は悪くありませんが、そればかりしていると肝心の学習が進みません。教材に不満があっても本試験まで近いならその教材を心中する気持ちで使い続ける必要があります。
1つの教材をやり続けると「あそこにはあんなことが書かれていたな」といった感じで書いてあることが具体的なイメージで思い出すくらいになります。
教材を簡単に替えるとせっかく暗記したことを忘れてしまい、暗記作業が1からやり直しなので、教材選びに消耗しないよう注意しましょう。
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過去問をおろそかにしていないか
行政書士試験において過去問は一番重要だと考えてます。
過去問をやっておけば本試験におけるある程度の割合の問題は確実解けるからです。合格ラインまで届くかは難しいところですが、得点を安定させるという意味では過去問は最適な学習ツールと言えます。
また、行政書士は試験範囲がかなり広いので、学習範囲を絞るという点でも過去問は有用だと思います。
過去問は試験傾向をつかむ程度に使うのではなく、全て暗記するくらいの勢いで取り組むようにしましょう。
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苦手分野を放置している
行政書士は6割で合格できる試験で、余裕あるように思えますが、実際受けてみると余裕はなく、捨て科目は作りにくいです。
もし、苦手分野があるために試験に落ちたという場合は、苦手分野をしっかり克服することをおすすめします。
特に民法と行政法は配点が大きいので、ここで得点できてない場合は得意科目にしたいところです。自分の時は民法と行政法の択一は合計で20問取る目標でした。
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また、記述問題も苦手な人が多いかと思いますが、地道に条文の素読をしつつ、問題演習を多めにこなすことで得点は安定していきます。
択一の勉強もあるので、なかなか記述の勉強まで時間を割けないかと思いますが、1日数問解くなど少しずつ学習していくようにしましょう。
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行政書士対策本以外の参考書に手を出す
行政書士対策本以外の参考書に手を出すと消化不良になります。
代表的な例が司法書士や司法試験の参考書を読むといったケースで、これらは行政書士と比べて難易度が違い過ぎるため、おすすめできません。
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行政書士対策本以外で使えるのは公務員試験の過去問などです。公務員試験は行政書士と試験範囲や難易度が近いため、問題演習用として使えます。
実際私も学習初期は公務員試験の過去問で基礎固めをしていました。
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行政書士に独学で落ちたという人は通信講座も検討する
独学で行政書士試験に何回も挑戦しているが落ちてしまっているという人は通信講座の受講も検討してみましょう。
勉強時間は十分とり、知識もそれなりに付いているのに落ちるということは、重要論点への理解度や問題解答力に足りない部分があるということだと思います。
行政書士は単純な暗記では受かりにくい試験です。独学だと理解重視の勉強は難しいので、通信講座で講師の解説をじっくり聞いたり、質問したりして理解を深める勉強もしたほうがよいでしょう。
近年では10万以下の通信講座も多くなってます。独学でも何回も落ちるとなっては時間と費用が膨大となってしまいますから通信講座受講のほうが安上りのケースもあります。
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まとめ
行政書士は難関な国家資格でしっかり勉強しないと落ちてしまいます。
かなり勉強したのに落ちたという人は、単純に勉強法で見直すべきポイントがある可能性があります。
落ちた原因をしっかり自己分析し、勉強法を見直して長期的な学習計画を立てた上で本試験に臨むようにしましょう。
※本ブログでは行政書士試験に関する情報を幅広く紹介してますので他の記事もぜひ合わせてご覧ください。
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