本記事では上記のような疑問を解消していきます。
本記事でわかること
・TAC「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」の特徴
・「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」のメリットとデメリット
・「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」に関する評判や口コミ
「みんなが欲しかった」は評判の高いシリーズで、テキストで勉強した人も多く、そのまま同じシリーズの問題集も検討するケースも少なくないのではないでしょうか。
一方、「みんなが欲しかった」シリーズには問題集の種類が多くて、何を使うべきか悩むかもしれません。
他社でも過去問集は出版されてますから、それらと比べてどうなのかも気になるところだと思います。
そこで本記事では、合格済みの筆者が「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」について詳しくレビューしていきます。
本記事を読んでぜひ過去問集選びの参考としてください。
TAC「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」とは?
出版元 | TAC出版 |
価格 | 2,420円 |
掲載過去問 | 過去問 |
ページ数 | 760ページ |
問題形式 | 一問一答 |
「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」は大手予備校のTACが出版している過去問集の1つです。
肢別という名の通り、過去問が分野別に整理されてあって重複がなく、論点をつぶすにあたって無駄がありません。
「みんなが欲しかった」シリーズでは、これ以外にも「5年分過去問集」と「行政書士 問題集」の2つがあります。
これらは五肢択一式なのに対し、本問題集は肢別ということで1つ1つの論点をより細かくつぶしやすいかと思います。
本問題集のメリット・デメリットを次章以降にて詳しく見ていきましょう。
「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」のメリット
本章では、「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」のメリットについて説明していきます。
問題が一問一答式
本問題集は5肢選択式ではなく一問一答式なので、1つ1つの論点をしっかり学習できます。
5肢選択式だと答えがあっていればいいという感覚となって、正誤と直接関係ない選択肢をスルーしたり、深く学習しなかったりする可能性があります。
一問一答式だとそういう心配がなく、全ての問題をしっかり解けるようになるまで学習する形にしやすいです。
問題は重複がなく体系的に収録
一問一答式だと分野別に問題が収録されており、論点の十分もありません。
単に直近の過去問を掲載しているような過去問集だと、同じ論点の重複があり、特定の論点だけを無駄に時間をかけて学習するという可能性もありますが、本問題集ならそうした無駄はないです。
また、各章にて問題は学習しやすいような順番で並んでいますので、体系的に理解できるような構成となっているのもメリットだと思います。
問題ごとに重要度が明示
問題ごとに重要度がA~Cと明示されており、優先度に応じて学習できます。
本問題集はかなり問題数が多く、最初から全ての問題を解いていくのは大変です。
特に学習初期だと厳しいでしょうし、1周するだけでもかなり時間がかかってしまいます。
ですので、最初は重要度Aだけを解き、それらの正答率が上がってきたら、BやCの問題も解いていく、といったことも有効です。
重要度が明示されていることで、学習の進度に応じた勉強ができるでしょう。
問題文に下線がある
本問題集には問題文中に赤で下線が引いてあり、どこが重要な点なのかわかりやすくなってます。
学習初期の頃は、何が問われているのかわかりにくかったりしますが、本問題集ならそうした心配はいりません。
その下線に注意して問題を解いていけば、より効果的なアウトプットができますし、論点を見落とすことも少なくなるはずです。
丸暗記でも実力アップ?
解説部分では、単に正誤だけでなく、解答=問題文がそのまま覚えられるような形で掲載されているという特徴があります。
上記の通り、間違っている部分と正しい記述がセットで記載されていて、どこが問われていたのかわかりやすくなってます。
問題集によっては、解説が長すぎて、結局何が問題だったのかぱっと見でわからないことがありますが、本問題集はそうした手間はかかりません。
この仕様により、丸暗記でもある程度得点力がアップするよう工夫されており、得点力を効率的にアップ可能です。
丸暗記という学習自体はあまり推奨はできないものの、学習初期段階に本試験レベルの問題の解き方を形から覚えていくという点では効果的かと思います。
本のサイズがコンパクト
分厚さはありますが、サイズが小さいのでバッグなどにもしまいやすく、持ち運びがしやすいと思います。
外出先にて勉強する機会が多いという人にとっては大きなメリットと言えます。
「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」のデメリット
本章では、「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」のデメリットについて説明していきます。
解説が簡潔な部分もある
本を実際読んでみると、基本的には丁寧な解説なのですが、問題によっては解説文が短く、簡潔すぎる時があるなと思いました。
そのため、全ての問題に関して詳しく丁寧な解説を求めている人にとってはやや物足りないかと思います。
特にテキストのインプットが終わったばかりの初学者の方にとっては、難しく感じるかもしれません。
逆に、すでにある程度の基礎があり、アウトプットを手際よくやっていきたいという人にとっては、要点だけの解説のほうが効率的に学習できてメリットと言えそうです。
オリジナル問題がない
本問題集は過去問のみで構成されており、オリジナル問題は収録されていません。
問題数自体はそこそこ多いので、たいていの重要論点はある程度つぶせます。
しかし、本試験では過去問にない論点の出題も毎年ありますので、未出の論点をつぶす上ではオリジナル問題も多少は欲しいところです。
合格をより確実にするために必要な知識の網羅性という点でやや不安要素があります。
なお、本書と同じくらいの分量でオリジナル問題がある過去問集としては、「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」や「合格革命 行政書士 基本問題集」、「うかる!行政書士 総合問題集」などがあります。
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テキストの参照ページがない
本書は「みんなが欲しかった」シリーズではありますが、解説欄には「みんなが欲しかった」テキストの参照ページの記載がありません。
わからない点や疑問点をテキストですぐに復習したいという場合には不便だなと思いました。
問題を解くごとにテキストと交互に見ていきたいという人にとってはデメリットと言えます。
「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」を他の過去問集と比較
「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」を他の過去問集と比較すると以下の通りです。
出題形式 | 収録問題 | 問題数 | 分冊 | Kindle版 | |
合格革命 行政書士 肢別過去問集 | 一問一答 | 過去問(昭和63年~令和3年から厳選) +オリジナル問題 |
約2,400肢 | 不可 | 無し |
合格革命 行政書士 一問一答式 出るとこ千問ノック | 一問一答 | オリジナル問題 | 約1,000肢 | 不可 | 無し |
合格革命 行政書士 基本問題集 | 5肢択一 | 過去問+オリジナル問題 | 約350問 | 不可 | 無し |
みんなが欲しかった! 行政書士の5年過去問題集 | 5肢択一 | 過去問(5年分) | 約300問 | 可能 | 無し |
みんなが欲しかった!行政書士の問題集 | 5肢択一 | 過去問+オリジナル問題 | 約300問 | 不可 | 無し |
みんなが欲しかった! 行政書士の肢別問題集 | 一問一答 | 過去問(10年分) | 約1,500肢 | 不可 | 無し |
行政書士 合格のトリセツ 基本問題集 | 5肢択一 | 過去問+オリジナル問題 | 約250問 | 不可 | 有り |
出る順行政書士ウォーク問過去問題集 (1巻「法令編」・2巻「一般知識編」) |
5肢択一 | 過去問(10年分) | 約600問 | 可能 | 有り |
うかる!行政書士 総合問題集 | 5肢択一 | 過去問+オリジナル問題 | 約300問 | 不可 | 無し |
他の過去問集と比べると、問題数的に平均~やや多めといったところでボリュームとしてはまずまずです。
本書より多めに問題演習したいなら、「合格革命 行政書士 肢別過去問集」や「出る順行政書士ウォーク問過去問題集」あたりが選択肢となるでしょう。
一問一答形式という点は1つ1つ論点を着実につぶしやすい仕様と言えます。
本問題集をしっかり消化すれば基礎は固まるでしょう。
ただ、オリジナル問題がないという点がやはり不安要素で、本試験が過去問とは大きく傾向が変わった場合に対応できるかが問題です。
ですので、本問題集を軸にして着実に合格を目指すなら未出論点の知識をどう身につけていくかよく検討したほうがよいと思います。
また、本書はB6サイズでコンパクトですが、Kindle版もある「出る順行政書士ウォーク問過去問題集」や「行政書士 合格のトリセツ 基本問題集」も持ち運びしやすいので、外出先での勉強をするつもりならぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」に関する口コミや評判
「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」に関する口コミや評判をまとめてみました。
私が行政書士試験を受験し合格した一昨年の今頃、当時新規出版の「みんなが欲しかった」テキストを読み始めでした。
ボロボロになるまで繰返し読み、問題集を始めたのは、お盆明けで、それも肢別問題集から・・・。
2回目でしたがほぼ初学。
今テキスト学習中の方もまだ間に合うと思います。頑張って????— きたかわちの人@銀行窓際室長 (@kitakawati_m) March 13, 2019
あと、問題演習が足りないと思ったら、みんなが欲しかったシリーズの肢別過去問題集やスーパー過去問シリーズの民法を追加すれば完璧だと思います????
オイラはみんなが欲しかったシリーズの肢別過去問題集を途中から取り入れたけど、難易度も合格革命より少し簡単に出来てるから基礎力強化には良いよ。
— 穂積????教材はautoma system????????合格しなけりゃ只の法律ヲタク???? (@elfin4533) February 1, 2022
「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」を使って独学合格された方の口コミをいくつか見つけることができました。
問題演習の量をこなして実力アップする上では効果的な過去問集と言えそうです。
まとめ
今回は「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」を中心に紹介させていただきました。
ポイントは以下の通りです。
本記事のポイント
・一問一答で論点をしっかりつぶせる
・論点は分野別に重複なく整理されている
・新書大のB6サイズで持ち運びがしやすい
・重要度の明示でメリハリある学習が可能
・解説は必要最小限なのでアウトプット用
一問一答の過去問集としては問題数は平均からやや多めで、他の過去問と比べても網羅性に優れてます。
一通りこなせば合格に必要な知識は着実に身に付くでしょう。
「みんなが欲しかった」シリーズを利用しているならぜひ本過去問集もチェックしてみてください。
※これから行政書士の勉強を始めるという人は下記の記事もぜひ合わせてご覧ください。
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