「30代・40代で行政書士を受けたら遅い?」
「年齢が高いけど試験に受かるかな?」
上記のような悩みを抱えていませんか?
セカンドキャリアや独立を視野に入れて行政書士受験を検討されている人は少なくないのではないでしょうか。
特に30代・40代の方は今後のキャリアに悩むことが多いかと思います。
そんな中で行政書士を目指していいものか迷うかもしれません。
行政書士は年一回の難関資格ですからプライベートその他を犠牲にする必要があり、簡単には受験を決断できないでしょう。
そこで本記事では、行政書士の受験と合格後のキャリアについて年齢を考慮しつつ、検討していきたいと思います。
目次
行政書士試験における年齢層
本章では、行政書士試験における年齢層・性別について説明していきます。
受験者の年齢別割合
令和元年度における行政書士試験の受験者の年齢は、30代は22.6%、40代は26.9%であることがわかりました。
参考:スタディング「行政書士を目指す人はどんな人?受験者データを読み解く」
30代と40代を合わせると半分近くの受験生を構成しているわけです。
このデータから行政書士は30代・40代から目指してもなんらおかしくないと言えます。
受験資格自体もありませんから学歴や出身学部、実務経験に関係なく、受かることができる試験です。実際、私も30代の非法学部卒で、実務経験もありませんでしたが、一発合格できました。
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性別の割合
令和元年度における行政書士試験の受験者の性別割合としては、男性が約71%、女性が29%であり、やや男性の割合が多いことがわかりました。
実際に行政書士を開業している人は男性が多いですが、女性の方も少なくありません。
女性だからといって仕事上不利になるものでもありません。出産や育児で仕事を辞めた方はセカンドキャリアを築くのが難しいものですが、行政書士なら独立ができるので、家庭と両立しながら仕事もできます。
行政書士資格で転職って実際どうなの?
行政書士を受かって仕事は見つかるのか気になる人は多いかと思います。
正直なところ、他の士業に比べて求人は多くないという現実はあります。
主な就職先としては士業事務所が多く、行政書士事務所以外にも、法律事務所や社会保険労務士事務所など様々です。
地元で求人を探すのもいいですし、大手の求人サイトにも少ないながら求人は見受けられますから合わせてチェックしてみることをおすすめします。
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行政書士合格後のキャリアと年齢
本章では、行政書士合格後のキャリアと年齢について説明していきます。
20代のケース
20代で行政書士に合格した場合は、まだ若いので、行政書士事務所を始めとした士業事務所に就職しやすいでしょう。
士業事務所に就職すれば、行政書士関連の業務を経験できますから独立後の仕事もスムーズとなるはずです。
仮に行政書士関連の業務でなくとも、一般企業の法務などにも就職できる可能性があります。一般企業でも行政書士開業に活きる仕事があったり、人脈を作れたりします。
いろいろと職種や求人をチェックしておきましょう。
30代から40代のケース
30代から40代だと未経験の業界に転職は難しくなります。行政書士事務所などへの転職も厳しくなるでしょう。
そのため、即独を選択する人も少なくないようです。即独は実務経験がなく、人脈も少ない中からのスタートとなるケースが多いので、余裕を持った資金で開業するか、最初は副業として始めるなど、開業で失敗しないようにしましょう。
まとめ
行政書士は30代・40代以降で受けるのは遅いということはなく、十分合格できる資格です。
ただ、転職に関しては30代・40代以降だと難しくなり、キャリアの選択肢は狭くなることは覚悟しておく必要があります。
実際私の周りには30代・40代以降に行政書士に合格し、開業したという人は少なくありません。
昨今は、終身雇用が崩れ、会社に依存することはリスクが高くなってます。「30代・40代だから試験を受けても遅い」と思わずに行政書士にチャレンジし、一生のスキルを身につけましょう。